2023年4月 / 今月のチェックマーク作品リスト

2023.05.09

その月にリリースされたもので、チェックマークを是非とも付けておきたい作品（アルバム・EP・ミックステープなど）をピックアップする記事です。

4月は以下のラインナップとなっております〜。

1.Daniel Caesar – 『NEVER ENOUGH』

「Best Part」や「Get You」などのヒット曲でも有名で、最近ではジャスティン・ビーバーの「Peaches」で共演したことも話題にのぼるカナダのシンガーDaniel Caesarの最新アルバム。「深夜ドライブで聴くような音楽」と形容されるほど、非常に穏やかでリラックスしたサウンドが集結した作品です。

最近のインタビューでは、「曲作りを始めた2014年頃は単に素晴らしい曲を作りたいという純粋な目標があり、その時代が懐かしい」と語っていて、そんな想いも反映されているのかもしれません。

自身の感情に基づいた曲を書くというシーザーは「仕事として曲を書く」となると、そんな感情を度外視して制作に打ち込まなくてはいけなくなるため、一時期はうつ状態に陥ることもあったのだとか。

自身が成功していることに敬意を払いつつ、音楽が仕事になったことが彼にとっては苦しい現実である苦悩があるそうです。そのため、現在は自分自身を愛することが重要であると考えているようです。

2.Fly Anakin – 『Skinemaxxx (Side A)』

Apple Music

バージニア州リッチモンドのラッパーFly Anakinと、コネチカットを拠点とするプロデューサーFoiseyの共同作品。『Skinemaxxx』は2部作のEPシリーズで、今年の後半にSide Bがリリース予定とのことです。

Foiseyの幻想的でソウルフルなトラックと、Fly Anakinの特異的なフローに中毒性を覚えそうな作品です。

3.Shame Gang – 『Better Late Than Never』

Apple Music

メリーランド州出身、現在はノースカロライナ州ローリーに住むラッパーShame Gangの3rdアルバム。彼はグリセルダのBenny The Butcher、レジェンドラッパーKRS-Oneのオープニングを務め、本作にも参加しているLittle BrotherのRapperBig Poohともツアーを行っている人物です。

『Better Late Than Never』には他にもSkyzooやSmoke DZA、DreamvilleレコードのLuteなどの実力派が参加していて、ローファイサウンドから前衛的な曲まで縦横無尽に展開していく作品です。

4.Dinner Party – 『Enigmatic Society』

Apple Music

Terrace Martin、Robert Glasper、Kamasi Washington、9th Wonderといった実力派ミュージシャンが集結するグループDinner Partyの待望の二作目。前回のセルフタイトル作のヴォーカルラインを支えたシカゴのシンガーPhoelixのほか、Arin RayやAnt Clemonsなど、甘くスムースな質感を持つシンガーをフィーチャーしています。

グループの始動当初から根幹に据えている「ジャズ、ヒップホップの融合（ジャンルの隔たりをなくす信念）」が本作でも堪能できます。