【Back To 90’s】彗星のごとく現れた三人娘「Premiere」を紹介
90年代を振り返るシリーズ。今回は1996年に彗星のごとく現れたR&Bグループ「Premiere」を紹介します。
En VogueやTony Toni Tone!など90年代を代表するR&Bアーティストも手がけたプロデューサー「Foster & McElroy」のサポートによって生まれたグループで、最初で最後のアルバム『Premier』は名曲ばかりです。
そんな彼女たちの歴史と、アルバム『Premier』から何曲かを紹介。知らなかった方、是非チェックお願いします。
Premiereプロフィール
Premiere（プレミア）は、カリフォルニア州サンノゼ出身の3人組R&Bグループ。メンバーは、最年長のLeslye（レスリー）、真ん中のAlisha（アリーシャ）、末っ子のGigi（ジジ）で、アリーシャとジジは本当の姉妹です。
彼女たちをプロデュースするのは、En Vogue、Tony Toni Tone!、Madonna、などを手がけた凄腕プロデューサーデュオの「Denzil Foster（デンジル・フォスター）」と「Thomas McElroy（トーマス・マッケロイ）」。
1996年、映画『ファイト・マネー（原題：The Great White Hype）』のサントラにシングル「We Got It」で起用された後、最初で最後のアルバム『Premiere』をリリース。
その後、学業へ専念するためPremiereとしての活動は終了しています。
Premiereの楽曲を紹介
1.Something About You
アルバムのリードシングルで、おそらく一番人気を獲得した一曲。情報の精度は高くないのですが、ビルボードのバブリング・アンダー・ホットR&Bシングル・チャートで7位を記録したのだとか。
貴重なライブ映像も残っていました。Black Entertainment Television（BET）の人気番組「Teen Summit」の映像っぽいですね。いけてます。
2.Before I Let Go
アルバム8曲目に収録。個人的に彼女たちの曲の中で一番好きな曲です。
芯が強く色気のあるトラックと、三人の美声が際立つ最高のR&B。数ある曲の中でもかなり上位に入るくらい好きです。「おすすめR&B」の記事にも載せたかった曲ですね。
3.On My Mind
アルバム3曲目のスロージャム。
there you go takin’ up my time
（私の時間を奪っている）
but that’s alrite
（でも、それでいい）
cause you’re on my mind
（君のことが気になって仕方ない）
と歌うこの曲は、10代とは思えない艶やかな歌声に反して、甘酸っぱくも真っ直ぐな恋愛ソングです。
グループの歴史
Premiereのメンバーは三人ともフィリピン系アメリカ人で、1990年にレスリーの姉がアリーシャ＆ジジの兄と結婚したのがきっかけで知り合ったのだとか。
そんな家族ぐるみの付き合いだった三人は、デビューした96年当時、全員がティーンエイジャー。年齢を感じさせない歌声を披露する彼女たちのリリックは「甘い思春期を反映している」と言われていて、10代だからこその経験を曲に反映していたそうです。
「私たちはもっと子供の問題とかについて歌うの。セックスの話はしない。」Angelfire
「高校時代の話や恋愛の話。私たちがすでに経験したことを話すのよ。」Angelfire
1996年に、映画『ファイト・マネー』のサントラに「We Got It」がリストイン。
その後、彼女たちの唯一のアルバム『Premier』がリリースされます。ラジオヒットリードシングル「Somethin’ About You」をはじめ、ドープでファンキーなダンスチューンと、滑らかな三人のボーカルが素敵な作品です。
本作はサブスクストリーミングサービスにも公開されてません。ただ、Amazonや中古市場でCDがかなり安く手に入るので、是非お手にとってみてほしいと思います。
当時、Immature、Dru Hill、 Destiny’s Child、Soul 4 Realなどのグループと全国ツアーを行い、「Soul Train」や「Teen Summit」などの人気音楽番組にも出演したそうです。
1997年には、シングル「Always Be There」をリリース。しかし、その1年後に学業へ専念するために活動を休止します。
2002年に、「Honey Luv」と名前を改め活動を再開。2003年にシングル「Trippin’」をリリースしていますが、その後グループとしての活動は中断されているようです。
最後に
R&BグループPremiereの紹介でした。アルバム『Premier』を聴いた時は全曲良すぎて衝撃を受けたのを覚えています。
作品が90年代中盤という時代の流れあってか、スロー・ミドルテンポのトラックが多くて、「濃い部分を攻めてるな」って感じが好きでした。
是非、CD買って聴いてみてください。ではまた。
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・last.fm「Premiere」
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・metroactive「Filipino-American pride animates the R&B bump of San Jose’s young stars in waiting, Premiere」
・Rare and Obscure Music「Premiere」
