Tink & Summer Walker「Songs About U」を考察&解説 / 複雑な恋愛の感情を描いたバラード

R&Bシーンで話題必至の、TinkとSummer Walkerのコラボ曲「Songs About U」。このバラードは、失恋や複雑な恋愛感情を描き出し、二人の歌姫がそれぞれの視点から同じ関係を語ります。

今回は、「Songs About U」の歌詞を深掘りし、内容や曲に込められたメッセージを詳しく考察&解説していきます。

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Tink & Summer Walker「Songs About U」はどんな曲?

「Songs About U」はR&Bシーンの歌姫たち、TinkとSummer Walkerのコラボ曲です。Tinkの最新アルバム
『Winter’s Diary 5』の一部としてリリースされました。

この曲は、失恋や複雑な恋愛の感情を描いたバラード。TinkとSummer Walkerの二人が、それぞれの視点から同じ関係を語り、恋愛の複雑さと、その中で生じる自己矛盾が巧みに描かれています。

プロデューサーは、Nicki Minaj、Big Sean、Ty Dolla $ign、Chris Brownなどのアーティストとのコラボレーションでも有名なHitmakaです。

心に深く染み込むようなスローテンポなメロディがボーカルを引き立てていて、歌詞の複雑な心境を絶妙に表現しているように思います。

「私はサマー・ウォーカーが大好きで、彼女の音楽にはめちゃくちゃ共感できる。彼女の音楽を聴くとすごくハッピーになれるんだ。本当にありがとう。私たちの歩みは、彼女がネットで音楽を作り始めた時からだけど、彼女と私は共通点が多いの。私はフッド出身の女の子で、リアルな人生について歌ってるから、彼女の音楽がすごくわかるわ。同じようなバックグラウンドの子たちとつながるのは本当に最高よ」Youtube Acton Entertainment

そんな敬愛するサマーとのやり取りはとてもスムーズだったそう。「Stressing」と「Songs About You」の二曲を送った際、特に本曲「Songs About You」を気に入ったのだとか。

「彼女に『Stressing』と『Songs About You』という2曲を送ったんだけど、彼女は『Songs About You』を本当に気に入ってくれた。そしてすぐに返してくれた。Summerとのプロセスはとてもスムーズだった。彼女は本当に女性の中の女性だから、彼女に本当に感謝してるわ。」Breakfast Club Power 105.1 FM

Tink & Summer Walker「Songs About U」を深読みする

ここからは「Songs About U」の歌詞の内容を、和訳を用いながら考察していきます。(繰り返しの部分は省略させていただきます。)

※ここでは直訳ではなく、独自の解釈を含んだ意訳を含む場合があります。ここでの解釈が正解と思わず、「考察」「感想文」程度にお読みくださいますようお願いします。

ヴァース1: Tink / 失恋の痛みと自己嫌悪

You know how I get with that liquor in my system
All I got is memories, I hate that you went missing
You know when I’m faded, I start texting pages
I can’t stay away (From you, ooh)

Lyric

あなたも知ってるでしょ、お酒が入ると私がどうなるか
思い出しか残ってない、あなたがいなくなって寂しい
酔っ払うとメッセージを送りたくなっちゃうの
離れられないの(あなたから)

ここでは、Tinkがアルコールを摂取すると普段はしないような行動が増え、感情が溢れ出す様子を描写。

彼女は過去の思い出に囚われ、失った相手を恋しく思っています。酔った勢いでメッセージを送ることが増え、相手から離れることができない自分に苛立っていて、失恋の痛みとそれに伴う自己嫌悪を強く表現している部分です。

コーラス: Tink / 強い未練と愛情に酔いしれる

‘Cause I’m drunk off love and I can’t get off of you
First, we fight, then we fuck and make up
Got me coming back to you
All this toxic energy keep getting the best of me
Lovers to enemies, thought that we would always be (Always be)
Hit your phone in the club ‘cause I’m drunk
And this song’s about you, yeah

Lyric

愛に酔って、あなたから離れられない
まずケンカして、それから愛し合って仲直り
またあなたの元に戻ってしまう
この有害なエネルギーが私を支配してる
恋人から敵に、いつまでも一緒だと思ってた(いつまでも)
クラブで酔っ払ってあなたに電話しちゃう
この曲はあなたのことなの、そう

コーラス部分では、女性が元恋人への強い未練と愛情に酔いしれ、彼から離れられない苦しみを描写。

彼らの関係は有害で、ケンカと和解を繰り返しながらも、彼女は何度も元恋人の元に戻ってしまいます。恋人同士から敵同士になった現実に嘆きつつ、クラブで酔って元恋人に連絡してしまう自分の行動を後悔しています。

この曲全体が彼に捧げられ、彼への感情が込められていることを示した部分です。

ヴァース2: Summer Walker / ヘネシーで悪い決断をしてしまう歌い手

You know how I get with that Henny in my system
One damn shot away from making bad decisions
Thinking, “Should I risk it to take take you off that block-list?”
Knowing damn well that I don’t want them problems

Lyric

あなたも知ってるでしょ、ヘネシーが入ると私がどうなるか
あと一杯で悪い決断をしちゃう
「ブロックリストからあなたを外すべき?」なんて考えちゃう
私はそんな問題を抱えたくないってことは分かりきってるのに

Summer Walkerも同様に、アルコールが彼女の決断に悪影響を与える様子を語っています。

彼女は衝動でブロックリストから相手を外そうか迷っていて、問題を引き起こすことを恐れます。

理性と感情の葛藤を、アルコールの理性とかけて表現した部分です。

— コーラス繰り返し/省略 —

ブリッジ: Tink & Summer Walker / 不安定な関係とその葛藤

You know what to do just to get me triggered
Post me on your ‘Gram, but this ain’t no perfect picture
All in my emotions, thought we were the closest
Looking for some closure from you
Going back and forth and forth and back again
Probably wondering will this ever end
First we in the sheets (In the streets)
Making love so sweet (So sweet)
Then we arguing, pulling up receipts (Ooh)

Lyric

私を怒らせる方法をあなたは知ってる
インスタに私の写真を載せても、それは本当の関係を映しているわけじゃない
感情が揺さぶられて、私たちは一番近い存在だと思ってたのに
あなたから何か答えを探してる
行ったり来たり、また戻ってきて
これが終わるのかと思うでしょ
まずベッドで(外で)
甘い愛を育む(とても甘い)
その後ケンカして、証拠を引っ張り出してくる

ブリッジでは、TinkとSummer Walkerが元恋人との関係に感じるフラストレーションを描写。元恋人が意図的に彼女たちを怒らせたり、SNSで見せかけの投稿をしたりすることに対する苛立ちが表れています。

彼女たちはかつて親密だった関係が揺らいでいることに苦しみ、終わりの見えないケンカと和解の繰り返しに悩んでいます。恋愛の甘さと、その裏にある不安定な関係の葛藤が絶妙に表現された部分です。

— コーラス繰り返し/省略 —

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