Tinasheの「Nasty」を考察&解説 / セクシーで自信に満ちた夏のアンセム

ケンタッキー州生まれ、ロサンゼルス育ちのシンガーソングライターTinashe(ティナーシェ)が2024年4月12日にリリースした楽曲「Nasty」。

ティナーシェの独立レーベルTinashe Music Inc.とNice Life Recording Companyからリリースされ、彼女の7枚目のアルバム『BB/Ang3l Pt. 2 – Quantum Baby』のリードシングルとしてリリースされました。

今回はこの「Nasty」の内容を考察&解説していきます。

(※本記事は筆者の感想文が含まれます。あくまで考察としてお読みいただければと思います。)

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Tinasheの「Nasty」はどんな曲?

この曲は、自分のセクシーな魅力と大胆な性格を強調し、自信に満ちた女性の姿を描いた歌です。野生的・情熱的な歌詞とは裏腹に、サウンドやヴォーカルはクールで、中毒性のある雰囲気をまとっています。

「もう夏の準備は万端よ。この曲でシーズンに突入するエネルギーを本当に持ちたかったの。楽しくて、外に出て、汗をかいて、ナスティに、そして一年中パーティー気分でいたいって感じね。これまでのすべてがこの瞬間に向かっていたように感じるわ。しばらく夏にリリースをしていなかったから、このタイミングで発表できることに本当にワクワクしているの。この曲はただただ楽しくて、セクシーで、自信に満ちていて、そしてちょっとかわいいって感じかしら。」PAPER

楽しく、セクシーで、エンパワーメントを感じさせる曲だと述べ、夏の雰囲気を醸し出すことを目指していると語っているこの曲。2024年のバレンタインデーにインスタグラムのライブ配信で最初に予告され、彼女が初めてコーチェラでパフォーマンスを行った4月12日にリリースされました。

コーチェラのパフォーマンス映像は非公開になってしまいましたが、本人のダンスパフォーマンス映像もアップされているので気になる方は見てみてください。

Tinashe | “Nasty” Millennium Dance Complex Drop-In Class (Choreography by Jojo Gomez)

「ナスティ・ガール」の意味

ティナーシェはインタビューで「ナスティガールの定義」について問われた際、「自分をしっかり体現していて、自信を持っていて、自分が快適で素直な状態のことだ」と語っています。

「ナスティ・ガールっていうのは、自分自身を体現することだと思う。自分に自信を持って、自分が100%心地よいと感じる状態でいること。そして、その日の気分やその瞬間の自分に忠実であることが大切なんだよ。それが私にとってのナスティな面だね。」Entertainment Tonight Youtube

スラング的な意味で「Nasty」は、「やばい」「すごい」また、「大胆」「セクシー」などの意味を持つと言われていますが、彼女の言う「ナスティガール」は、自分の状態がある種の「最高の状態」を体現することのようです。

インタビューの内容はXでまとめているので、気になる方はぜひ。

Tinasheの「Nasty」を深読みする

ここからは「Nasty」の歌詞の内容を、和訳を用いながら考察していきます。(繰り返しの部分は省略させていただきます。)

※ここでは直訳ではなく、独自の解釈を含んだ意訳も含む場合があります。ここでの解釈が正解と思わず、「考察」「感想文」程度にお読みくださいますようお願いします。

リフレイン / いつも大胆な私


I been a nasty girl, nasty
I been a nasty girl, nasty
I been a nasty girl, nasty
I been a nasty nasty nasty

Lyric

私はいつも大胆な女、大胆
私はいつも大胆な女、大胆
私はいつも大胆な女、大胆
私はいつも大胆、大胆、大胆

リフレインでは歌い手がいつも大胆でセクシーな女性であることを繰り返し強調しています。

「nasty」はここでは「大胆」や「セクシー」という意味で解釈しました。自己肯定的に自分の個性を表現していて、何度も繰り返されることで、そのアイデンティティが強調するとともに、曲の中毒性も高まっています。

ヴァース1 / 私の「ヤバさ」に合う人を求めて


Is somebody gonna match my freak?
Is somebody gonna match my freak?
Is somebody gonna match my nasty?
I got stamina they say ima athlete
Is somebody gonna match my freak?
Need somebody with a good technique
Is somebody gonna match my nasty?
Pillow talking got my throat raspy

Lyric

私のヤバさに合う人いる?
私のヤバさに合う人いる?
私の大胆さに合う人いる?
スタミナがあるってみんなに言われるの、アスリートみたいって
私のヤバさに合う人いる?
いいテクニック持ってる人が必要
私の大胆さに合う人いる?
枕元で話しすぎて喉がガラガラ

歌い手は自分のユニークで大胆なスタイルに合う相手を模索。スタミナがあり、テクニックも持っている理想的なパートナーを求めています。

「freak」はここで「ヤバさ」や「変わった癖」と解釈。スタミナやテクニックを持つパートナーを求め、自分の要求水準の高さ、歌い手の自信と自己評価が表れています。

コーラス / 情熱が導く至高の瞬間


If you keep up with me
I’ll keep on coming back
If you do it too good
I’m gonna get attached
Cuz it it feels like heaven when it hurts so bad
Baby put it on me
I like it just like that
Just like that

Lyric

私についてこれるなら
何度でも戻ってくるわ
あんたがうまくやったら
私は夢中になっちゃう
こんなに痛いのに天国みたいに感じるから
ベイビー、全部私に注いで
そんな風にするのが好き
そんな感じ

歌い手は相手が自分についてこれるなら、何度でも戻ってくると約束。相手が上手くやると、主人公は夢中になってしまい、痛みさえも天国のように感じると語っています。

ここでは恋愛や体の関係を持った相手への期待と、関係の深さが見て取れます。「heaven when it hurts so bad」というフレーズは、痛みさえも快楽に変えるほどの満足感を意味し、そのギャップからどれだけ深く心酔しているかも感じ取れる部分だと思いました。

また、「put it on me」は「全部私に注いで」という意味で、主人公が相手からの全てを受け入れる姿勢を示しています。

リフレイン繰り返し

ヴァース2 / 刺激的なエスケープ


Big time pull up make a scene
Party’s lame, no vibe we can leave
shotgun my thighs on seat
I aint got nothing underneath
Looks like, you boutta spend the night
Looks like, I’m boutta change your life
Wife type he’s staying for the week
So I might just let him pay the lease

Lyric

派手に登場して注目を集める
パーティーがつまらないし、雰囲気もないから、出ようよ
助手席に私の太ももを乗せて
下には何も着てない
どうやら、あなたは今夜泊まるみたいね
どうやら、私があなたの人生を変えちゃいそう
彼が一週間泊まるなんてまるで妻みたい
だから家賃を彼に払わせていいかもね

このヴァースでは、歌い手の自信と大胆さが強調されています。派手に登場して注目を集めることで、自分の存在感を示しますが、退屈なパーティーには満足せず、相手と一緒にその場を離れることを提案。車の助手席に座り、下に何も着ていないことを明かすことで、セクシーな描写を表現しています。

続いて、相手が今夜一緒に過ごすことになりそうだと予感し、さらには自分が相手の人生に大きな影響を与えるかもしれないと感じている様子。彼が一週間も滞在することを、まるで妻のようだと表現し、親密さを強調しています。

以下コーラス,リフレイン繰り返し

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Tinashe – Nasty (Official Video)

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