最新R&Bを軸にしたプレイリスト「Take It Easy」Vol.52

Spotify、Apple Musicで公開しているR&Bを軸にしたレイドバックミュージックプレイリスト「Take It Easy」更新お知らせ記事です。プレイリストの中から5曲をピックアップし、アーティストや曲についての紹介をします。

プレイリストはこちら。更新の度に内容が変わるので「いいね」で常にチェックしてもらえると嬉しいです。

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5 Picks

1.Tiana Major9 – alone

イギリス・ロンドン出身のシンガーソングライターTiana Major9(ティアナ・メジャーナイン)の新曲。愛を失い、過去の痛みを振り返りながらも強く前を向こうとする女性の心情を描いた、感情的で深いR&Bバラードです。

Misery’s a friend of mine, it loves company
Memories in my mind just repeat
Broke my heart several times, I still didn’t leave
I stood right there by your side stupidly

Lyric

悲しみは私の友達みたいね、それはいつも誰かを巻き込みたがる
頭の中で思い出が繰り返されるだけ
何度も心を壊されたのに、それでも離れられなかった
あなたのそばに愚かにも立ち続けてしまったの

依存や執着にも似た恋愛関係を悲しげに歌っていて、コーラスでは「I think I’m better off alone(私は一人の方がいいと思う)」と繰り返します。

何度も歌う様子からは、「離れたい」と自分に言い聞かせる強い意志と、反対に「まだ忘れられない」という感情が闘っているように思えるのがまた切ないです。

2.LOONY – EVEN WHEN YOU’RE silent

カナダのシンガーLOONY(ルーニー)の3曲入りEP『The Lost Tapes』に収録。今のパートナーへの信頼と愛を歌った曲で、相手との深い信頼や、欠点をも含めて受け入れる愛がどれほど特別かを描いています。

If someone said they loved me, I’d say they’re lying
I know you do, even when you’re silent
Talkin’ bout what they don’t know
I hope the words make ‘em choke
I know you do even when you’re silent
They lyin’

Lyric

誰かが私を愛してるって言ったら、それは嘘だと思う
でもあなたが愛してくれてるのはわかるの、たとえ黙っていても
知らないくせにあれこれ語る人たち
その言葉が喉に詰まればいいって思う
たとえ無言でも、あなたの愛はわかる
彼らの言葉なんて全部嘘

「誰かが愛してるって言ったら、嘘だと思う」と、人を信じられなかったり、傷ついたりした過去を思わせながら、「今の相手にだけは心を開けるようになった」と、晴れが訪れた心境を歌っているように感じる一曲です。

3.Lila Iké – Fry Plantain (with Joey Bada$$)

ジャマイカ出身のシンガーソングライター、Lila Iké(リラ・アイケ)と、ブルックリンのラッパーJoey Bada$$(ジョーイ・バダス)のコラボソング。

ジャマイカの伝統料理であるフライドプランテン(揚げバナナ)をテーマに、愛と文化、日常の幸福感を歌ったたリラックスムード漂う一曲です。

Fry plantain pon Sunday morning (Oh)
Fry plantain pon Sunday morning (Sunday morning)
Head start spin when time me walk in (Oh my, oh my)
Fry plantain pon Sunday morning
Fry plantain pon Sunday morning
Head start spin when time me walk in (Yeah, bad mon)

Lyric

日曜の朝はプランテンを揚げて (おぉ)
日曜の朝はプランテンを揚げて (日曜の朝に)
私が入ってきた瞬間、みんな振り向く (あぁ、なんてこと)
日曜の朝はプランテンを揚げて
日曜の朝はプランテンを揚げて
私が入ってきた瞬間、みんな振り向く (そう、クールな男よ)

リラのパートでは、日曜の朝にプランテン(バナナに似た食材)を揚げたり、自家栽培のミントティーを飲むなど、シンプルで穏やかな日常の一コマが語られています。

ジョーイのラップパートでは、恋愛の情熱的な側面を強調。彼は、恋人への愛情を「家庭料理」や「魂を満たす食事」に例え、相手を特別な存在として大切に思っていることを表現しています。

聞く人に安心感や幸福感を与える、温かくて心地よいラブソングです。

関連記事:Joey Bada$$(ジョーイ・バッドアス)とは / ブルックリンの秀才が歩んできた道冒頭

4.Kendrick Lamar – luther (with sza)

Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)とSZA(シザ)のコラボレーション曲で、サプライズリリースされたケンドリック・ラマーの新作『GNX』に収録されている曲です。

In this world, concrete flowers grow
Heartache, she only doin’ what she know
Weekends, get it poppin’ on the low
Better days comin’ for sure
If this world were—
If it was up to me
I wouldn’t give these nobodies no sympathy
I’d take away the pain, I’d give you everything
I just wanna see you win, wanna see
If this world were minegenius

Lyric

この世界では、コンクリートから花が咲く
悲しみも、彼女はただ自分の知る方法で生きてるだけ
週末、密かに楽しむの
必ずやってくる、もっといい日々が
もしこの世界が…
もしそれが私の選択なら
無名の人たちには同情なんて与えない
痛みを取り除いて、すべてを捧げる
ただあなたが勝つ姿を見たい、それだけなの
もしこの世界が私のものなら

夢や希望、愛、そして困難な世界の中でどう自分を保つかというテーマが込められた、力強くも繊細な楽曲で、厳しい現実や心の痛みを描写しながらも、未来への希望や自己表現の力を強調しています。

歌詞には、「コンクリートから花が咲く」という表現が何度も登場。これは、Tupac Shakurの有名な詩「The Rose That Grew From Concrete」へのリファレンスと考えられ、コンクリートの裂け目から咲いたバラのように、KendrickとSZAは厳しい現実や社会の抑圧の中で夢を追い続け、困難に打ち勝つ人々の姿を描いています。

関連記事:SZA(シザ)とは / 情緒溢れるリリシストシンガーの魅力

5.Jacquees – Just Another Love Song

ジョージア州出身のR&BシンガーJacquees(ジャクィーズ)と、デトロイト出身のラッパーDeJ Loaf(デジ・ローフ)のコラボレーション曲。

「This just another love song(これはただのラブソングだ)」と繰り返し歌うこの曲は、友情から恋愛感情へと発展する関係性について歌っていて、恋愛の微妙なニュアンスが丁寧に表現されています。

感情豊かなヴォーカルのメロディーラインが心地よい一曲です。

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