2023年5月 / 今月のチェックマーク作品リスト

その月にリリースされたもので、チェックマークを是非とも付けておきたい作品(アルバム・EP・ミックステープなど)をピックアップする記事です。

5月は以下のラインナップとなっております〜。

1. El Michels Affair, Black Thought – 『Glorious Game』


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まずは、4月半ばリリースの取りこぼし作品から。

ニューヨークを拠点とするバンドEl Michels Affair(エル・ミッチェルズ・アフェア)と、フィラデルフィアを拠点とするバンドThe Roots(ザ・ルーツ)のリードMC、Black Thought(ブラック・ソート)のコラボレーション作品です。

El Michels AffairのLeon Michelsがプロデュースを手掛けた本作は、70年代のソウルにインスパイアされたサウンドで、ヒップホップとソウルの華麗な融合が体感できる一作であります。

2. Amaria – 『All For You』


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こちらも4月末にリリースされた作品で、フロリダ州タンパ出身のシンガーAmaria(アマリア)のセカンドEP『All For You』。

アマリアのソフトで落ち着きがあるボーカルの魅力を今作も存分に活かしていて、スローでメロディックなビートを起用したDESTIN CONRADとのタイトルトラックを始め、艶めき感の強いエレガントな楽曲たちが詰まった作品です。

関連記事:Amaria / ヴィヴィッド&スムースなR&Bシンガーを紹介

3. Jidenna – 『ME YOU & GOD』


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ナイジェリアにルーツを持つラッパー、シンガー、ソングライター、プロデューサー、俳優Jidenna(ジデンナ)の最新アルバム。彼は『The Eephus』というコンピレーションアルバムで知名度を上げ、シングル「Classic Man」でグラミー賞にノミネートされています。

Jidenna – Classic Man

『ME YOU & GOD』では、南カリフォルニアに移住したことで音楽スタイルも変化したと言われていて、終始リラックスムードの漂う作品へ仕上がっています。

4. Samara Joy – 『Linger Awhile (Deluxe Edition)』


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ブロンクス出身で「ジャズ界の新星」と称される、ヴォーカリストSamara Joy(サマラ・ジョイ)のメジャー・デビュー作『Linger Awhile』のデラックスエディション。オリジナル曲10曲に加え、新たに8曲が追加されています。

『Linger Awhile』は、エラ・フィッツジェラルド、ニーナ・シモン、ビリー・ホリデイなどアーティストが名を連ねた、世界最大のジャズ・カタログを有する名門「Verve Records(ヴァーヴ・レコード)」からのリリースで、グラミー賞の「最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞」を受賞。また、自身も「最優秀新人賞」を受賞しています。

「まあ、本当に信じられないわ。あなたたちをテレビでずっと見てきたのよ。ニューヨークのブロンクス出身で、私の家族もここにいて。私、生まれたときからずっと歌ってきたわ。おじいちゃんやお父さんと。ごめんなさい、すごく感動して。本当にこの栄誉に感謝しています。私の音楽を聴いてくれたすべての人、私をサポートしてくれた人たちに感謝します。あなたたち全員が私にとってとてもインスピレーションになっていて、だからこそ私がここにいるわ。」

5. Summer Walker – 『CLEAR 2: SOFT LIFE EP』


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ジョージア州アトランタ出身のR&BシンガーSummer Walker(サマー・ウォーカー)の最新EPで、Childish Gambino、Solange、Steve Lacy、John Kirbyとのコラボレーションが収録されています。

本作は、4曲を収録した2019年のEP『Clear』に続く作品で、EPのタイトル「Clear 2: Soft Life」は、「快適さと安らぎ」を表しているのだとか。

闘争やストレスから解放され、喜びやセルフケアに重きを置くことを志す作品だそうです。

「今の人生を本当に愛してる。人生の新しい見方を楽しんでいるわ。新たな自分を愛してるし、子供たちも愛してる。もう人生を見逃さないようにしているんだ」Apple Music

妊婦姿の自身を切り取ったアルバムアートワークからも、多幸感が伝わって来るし、作品テーマが反映されていると感じますね。

関連記事:Summer Walker( サマー・ウォーカー)/ 内省的なR&Bの新星歌姫

6. KAYTRAMINÉ – 『KAYTRAMINÉ』


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オレゴン州ポートランド出身のラッパーAminé(アミーネ)と、ハイチ系カナダ人のレコードプロデューサーKaytranada(ケイトラナダ)からなるデュオKAYTRAMINÉ(ケイトラミーネ)によるセルフタイトル作品です。

二人のケミストリーに期待が集まっただけでなく、Pharrell、Snoop Dogg、Amaarae、Big Sean、Freddie Gibbsなどの名アーティストが参加している点にも注目の集まる作品であります。

7. Mr Brady, BudaMunk – 『Art』


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カリフォルニアのMC、プロデューサーMr.Brady(ミスター・ブラディ)と、日本屈指のビートメーカーBudaMunk(ブダモンク)によるコラボ作。 『Art』はMr Brady & BudaMunkデュオによる第二弾プロジェクトで、2020年の『Tainted Scrolls of Mr Buda』に続く作品です。

『Tainted Scrolls of Mr Buda』

いなたさ100%。超絶スモーキーでRAWな世界に連れていかれること必至です。

8. Russ – 『CHOMP 2.5 (EP)』


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ジョージア州アトランタ出身ののラッパー、シンガーソングライター、プロデューサーのRUSS(ラス)の2021年のアルバム『CHOMP 2』に続くEP。

前作『CHOMP 2』ではBig Sean、Jadakiss、Lloyd Banks、Mozzy、Papoose、Ransomなどのアーティストをフィーチャーしている点にも注目が集まっていましたが、今回はソロとしての彼が十二分に味わえます。

そこで新たな注目が集まるのがプロデューサー陣の存在で、9th Wonder、The Alchemist、Boi-1da、Havoc、Statik Selektahといった豪華な面々のサウンドが本作には凝縮。その点でもRUSSのソロというのがフォーカスされた作品と言えるかもしれません。

9. JasonMartin, Problem, The Melodiks – 『I Owe Myself』


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ステージネーム「Problem(プロブレム)」でも知られる、カリフォルニア州コンプトン出身のラッパーJason Martin(ジェイソン・マーティン)の10曲入り作品。

音楽バンドThe Melodiksが全面プロデュースを行なったという作品だそうで、彼らのレイドバックサウンドと、ジェイソンのフローが最高にマッチした一作です。

10. Rory – 『I Thought It’d Be Different』


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ニュージャージー州生まれ、音楽のエグゼクティブ/マネージャー/イベントプロデューサー/ポッドキャスターなど、マルチな顔を持つアーティストRory(ローリー)のデビューアルバムです。

とにかくフィーチャリングされているアーティスト(dvsn, KIRBY, C.S. Armstrong, THEY., Jay Electronica, GoldLink, Emotional Oranges, Ari Lennox, Pink Sweat$, Sinéad Harnett, REASON, Phonte, BeMyFiasco)が個人的にツボであり、しかも豪華なのが最高です。

Rory自身の才能と、一流のR&Bやヒップホップアーティストたちの才能がケミストリーしている作品と言えるでしょう。

11. Jay Worthy, Roc Marciano – 『Nothing Bigger Than The Program』


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カナダのバンクーバーで生まれ、コンプトン育ちのラッパーJay Worthy(ジェイ・ワーシー)と、ニューヨーク州ロングアイランド出身のベテランRoc Marciano(ロック・マルシアーノ)のコラボレーション作品です。

控えめなドラム、もしくはドラムフリーなループをバックにしたラップを主体としながら、「My Own Two」のようなソウルフルカットを挟み込んで来る感じがまた乙でした。

12. Kari Faux – 『REAL B*TCHES DON’T DIE!』


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アーカンソー州リトルロック出身、ラッパー/シンガー/プロデューサー/DJという多面的なアーティストKari Faux(カリ・フォー)の新作。2021年のアルバム『Lowkey Superstar』に続く、3枚目のアルバムです。

本作は彼女のルーツである文化や音楽に敬意を表して作られた作品だそうで、さまざまな南部音楽の要素が盛り込まれているそう。カリ・フォーのリラックスしながらも、エンパワードなフローが病みつきになります。

13. Mnelia – 『Closure Tapes』


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ロンドン北西部のシンガーソングライターMnelia(ムネリア)の最新作。スムースでソウルフルなのはもちろんのこと、本作はキャッチーでダンサブルなトラックもあるのがみどころ。

特に、同じノースロンドンのシンガーMiraa May(ミラ・メイ)とBellah(ベラ)、そしてLAのシンガーJoyce Wrice(ジョイス・ライス)をフィーチャーした「Genesis」のリミックスは格別で、R&Bの伝統を感じる素晴らしいリミックスだと思いました。

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