2022年7月 / 今月のチェックマーク作品リスト
その月にリリースされたもので、個人的にチェックした作品(アルバム・EP・ミックステープなど)をピックアップする記事です。
7月は以下のラインナップとなっております〜。
1.Kota the Friend – 『MEMO』
インディペンデントアーティスト(レーベルに所属しない独立したアーティスト)であり続ける、ブルックリンのラッパーKota the Friendの最新作。このアルバムを境に、Kotaは次の段階に踏み出し始めた気がすると語っています。
「このアルバムに関して言えば、俺にとっては多くのことの終わりという感じがするんだ。この10年、15年取り組んできたことの終わり、本の終わりのようなものだよ。 ある意味、俺はキャリアをスタートしたときから、同じ物語のさまざまな部分を語ってきた。今、俺はその物語が終わりを告げたと感じている。新しい物語が語られるときが来たんだ。それがどんな物語になるのか、興味津々だよ。」NOTION
kotaの心の成長を描いたひとつの到達点であり、彼の旅を一区切りつける一作なのだそうです。
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2.Muni Long – 『Public Displays Of Affection Too』
リアーナ、マライア・キャリー、マドンナ、クリス・ブラウン、セレーナ・ゴメスなどのソングライターとして舞台裏の活躍も注目されている、フロリダ州ヴェロビーチ出身のシンガーソングライターMuni LongのニューEP。
ザ・R&B感がありながら、ポップな雰囲気のこの感じが好きです。
最近ではジョンレジェンドとの激甘デュエットソング「Honey」も注目されていますね。
3.DJ Premier – 『Hip Hop 50: Vol.1』
Nas率いるMass Appealレーベルが、ヒップホップの50年を祝う「#HipHop50」プロジェクトを発足。本作はその記念すべき第1弾作品で、DJ Premier × Nas、Joey Badass、Remy Ma、Rapsody、Run the Jewels、Slick Rick、Lil Wayneのコラボがみられるという豪華な作品です。
わずか5曲であっという間に駆け抜けます◎◎◎。
4.Joey Bada$$ – 『2000』
ニューヨーク・ブルックリン出身のヒップホップアーティストJoey Bada$$の3rdアルバム。前作のアルバム『All-Amerikkkan Badass』からは約5年。そして彼の伝説的なミックステープ『1999』の10周年となった今年に『2000』で凱旋した作品です。
If 1999 was about a kid from Brooklyn, New York trynna make it big and put his friends on, #2000 is about that same kid who’s now a man and on the other side of the fence. Similar vibe, different perspectives.
— BADMON (@joeyBADASS) May 19, 2022
『1999』がニューヨークのブルックリンに住む子供が大成功を収めようとし、友だちに自慢する話だとしたら、『#2000』は同じ子供が大人になり、フェンスの反対側にいる話だ。似たような雰囲気だが、視点が違う。
『2000』は『1999』の続編ではなく、あくまで『1999』へのオマージュがある別物だそうです。「2000年代」という時代は”それ自体”であって、2000年代前半の音楽と同じように、よりスムーズなサウンドになるように意識した作品なんだそうな。
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5.ImaniCarolyn – 『Into the Blue Light』
テキサス州ダラス出身のアーティストImaniCarolynの、おそらく初のアルバムです。
あまり情報が出回ってないのですが、彼女は2020年の5月より、シングル「Outside」で世に出て以来、SpotifyやApple Musicで数十万ストリームを獲得し、注目を集めているそうです。
6.DOMi & JD BECK – 『NOT TiGHT』
Anderson.Paakの新レーベルApeshit INCと契約した最初のミュージシャンで、ジャズ・デュオのDOMi & JD Beck(Domiがキーボード、JDがドラムを担当)のデビューアルバム。
Anderson.Paak,Snoop Dogg,Busta Rhymes,Herbie Hancock,Thundercat,Mac DeMarco,Kurt Rosenwinkelと、コラボレーターの豪華さもさることながら、聞けばわかる技術力と感性の凄まじさ。ジャズ素人の自分でもスキルの高さがわかります。
是非映像でもどうぞ。
7.Brent Faiyaz – 『WASTELAND』
グラミー賞受賞歴を持つ、メリーランド州コロンビア出身のシンガーソングライターBrent Faiyazのセカンドアルバム。Billboard 200で初登場2位を獲得しているR&Bの超注目作品ですね。
Drake、Alicia Keys、Raphael Saadiq、Tre Amani、The Neptunesがコラボレートしていて、中でもTyler the Creator、DJ Dahiとのコラボレート曲「Gravity」は個人的必聴です。
8.KJ Clemente – 『Far From Finished』
ニュージャージー・リンデンウッド出身のアンダーグラウンドラッパー/プロデューサーのKJ Clementeの新作。90年代に影響を受けるそうですが、スローバックサウンドすぎず、己のフローとビートで攻めてる感じがかっこいいです。
9.Rim & Eddie Kaine – 『META』
ニューヨーク・ブルックリン出身のラッパーEddie Kaineと相棒のRimのプロジェクト。クラシックなヒップホップのサンプリングが万歳でドープな一作です。
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