最新R&Bを軸にしたプレイリスト「Take It Easy」Vol.35

Spotify、Apple Musicで公開しているR&Bを軸にしたレイドバックミュージックプレイリスト「Take It Easy」更新お知らせ記事です。プレイリストの中から5曲をピックアップし、アーティストや曲についての紹介をします。

プレイリストはこちら。更新の度に内容が変わるので「いいね」で常にチェックしてもらえると嬉しいです。

Spotify

Apple Music

5 Picks

1.aimi, EMI MARIA – How’s The Weather? prod.Modesty Beats

日本を代表するR&Bシンガーのお二人、aimi & EMI MARIAによる最新シングル。メロウでチルなサウンドをバックに「セルフケア」を歌う、セラピーな要素が入った一曲です。

Lyric

Why don’t we take it easy?
(どうせなら、ゆっくりと過ごさない?)

Lyric

Why’re you rushing through your life?
(なぜそんなに生き急ぐの?)

と、肩の力を抜くための手助けになるようなフレーズが散りばめられています。

aimiさんは、「こんな曲を書いていながら、実は自分が一番生き急いでいた」、「なんか本末転倒な気がしてたと思っていた」とも語っていて、自分自身に向けたメッセージもあるそうです。

aimi & EMI MARIA Special Talk Session

こんなプレイリストを作っている自分としては、心に突き刺さるものがありました。

人生をより良く生きるためには、心と体のバランスを整えてこそ。フラっとリラックスしたいときに聴きつつ、たまに歌詞に耳を傾けて、原点に立ち返る良いきっかけするのも良い曲です。

シングルにはさらに2曲あって、どちらも最高なのでぜひチェックを◎

2.Dre Scot – Feelings

カリフォルニア州サンノゼ出身のシンガーDre Scot(ドレ・スコット)。アメリカン・アイドルの シーズン11ではDeAndre Brackensick(ディアンドレ・ブラッケンシック)として活躍していた人物です。

シアラのレーベルBeauty Marks Entertainmentと契約し、新しいプロジェクトが進行中だという中、今回のシングル「Feelings」がリリースされたようです。

Lyric

[Chorus]
You got me feeling all of these feelings
(君は僕にこれほどの感情を抱かせている)
I need to know
(知りたい)
Am I trippin’?
(僕は、気が狂ってるのか?)
It’s too soon to call it love
(まだ愛と呼ぶには早すぎる)
I know you’re feeling all of these feelings
(君も同じ気持ちになってるのわかってる)
Let me know
(教えてくれ)
If your waiting
(もし待っているなら)
You just got to tell me now
(今すぐ教えてほしい)

コーラスでは歌い手がパートナーに対する深い感情を持っていることを認めていますが、それが恋愛感情と呼べるほどに進んでいるのか自信がない様子を表現。

パートナーも同様の感情を抱いているのであれば、それを明示してほしいという思いも歌われていて、恋愛の初期段階の初々しい気持ちが表現された曲なのかな?と感じます。

ベースとドラムに渋みがありながらも、優しさと切なさが入り混じったサウンドに仕上がっている極上スロージャムです。

3.CAMP – Taste

メリーランド州ソールズベリー出身、LAを拠点に活動するシンガーソングライターCAMP(キャンプ)。ロビン・シック、ジャスティン・ティンバーレイク、ディディ・ダーティ・マネーなどのためにツアーを行い、多様なヒット・カタログを蓄積してきたという人物で、彼はAaron Camper(アーロン・キャンパー)としてソングライターとしても活躍していました。

この曲はアダルティックでエロい雰囲気が強めの大人なR&Bと言えそうな曲です。

Lyric

Taste I swear I love her
(Taste、本当に彼女が好きだって誓うよ)
Taste El Dorado with the cover
(Taste、カバー付きのエルドラドを味わう)
Taste Can I get a
(Taste、もしできるなら)
A little bit wasted from your taste?
(君の味に少し酔いしれたい、許してもらえるか?)

カバー付きのエルドラドを味わう」という表現が明らかに比喩的表現で、気になったので調べてみました。

「El Dorado」は、伝説上の黄金の国を指し、富や成功、理想の状態を象徴するためによく用いられるそう。「with the cover(カバー付きの)」は、「何かを隠している」という意味合いになることが考えられます。

そこで、「カバー付きのエルドラドを味わう」は、「隠された豊かさや成功を体験する」、あるいは、「愛情や関係の深さ」「隠された魅力」を探求するという意味にも取れるかもしれません。おもろい。

まさに「Taste(味わい)」という題名に相応しい、上質なリリックが盛り込まれてます。

「オレは味にこだわるタイプだから、みんなにも”上質な”ものを祝う曲をみんなに提供しようと思ったんだ!🤌🏾🥂」Instagram

冒頭から香ばしさを演出する、プロデューサーのTeekoによるトラックも激注目ポイントです。

4.Kiana Ledé – Damage

アリゾナ州フェニックス出身、LAを拠点とするシンガーKiana Ledé(キアナ・レデ)の2ndアルバム『Grudges』に収録された一曲。相手から受けたダメージについてを歌っていて、「あなたは私に十分な傷をつけたと思わないの?」とコーラスで声をあげています。

Lyric

[Pre-Chorus]
I give you the coldest shoulders
(私はあなたに冷たい態度を見せる)
‘Cause convos only bring you closure (Closure)
(なぜなら会話はあなただけに終わりをもたらすから)
And it’s the last thing I think you deserve
(それはあなたが受けるべき最後のことだと思う)
My silence takes all your composure (Ha)
(私の沈黙があなたの落ち着きを奪う)
It’s funny how you wanna talk things over
(話し合いたいと思ってるのが面白いね)

プレコーラスでは相手に対して冷たい態度をとっていますが、アウトロでは「好きだけど嫌い」と相反する感情を漏らしています。

[Outro]
God, I hate that, like, I fucking like her
(ああ、彼女のことが好きだけど嫌いなんだ)
Don’t like her, don’t show your fucking emotion, uh
(彼女のことは好きじゃない、くそったれな感情を見せるな、ああ)

これ以上傷つきたくないからこそ相手を退け、自分を守っているように感じる一曲でした。

トラックからも物悲しい雰囲気が漂っていて◎。そのくせしっかりとノリが良いのも最高です。

5.Ambré – BAD HABITS

ニューオーリンズ出身のシンガーソングライターAmbré(アンブレ)の新作EPに収録。流石としか言いようのない、滑らかなヴォーカルがバッチリすぎる一曲です。

I want you all to myself, I’m selfish”(君を独り占めしたい、私は自分勝手だ)

というフレーズが序盤にあるので、単にロマンチック恋愛ソングなのかと思いきや、行き過ぎた情熱を「クレイジー」や「悪い癖」と表現しながら甘く歌い上げてるのが印象的なところ。

Lyric

Seem like I’m falling
(私は落ちているようだ)
It’s a bad habit
(それは悪い癖だ)
Call me crazy
(私を狂っていると呼んで)
At least you calling
(少なくとも君が電話をかけてくる)
Seem like I’m falling
(私は落ちているようだ)
It’s a bad habit
(それは悪い癖だ)
Call me crazy
(私を狂っていると呼んで)
At least you calling
(少なくとも君が電話をかけてくる)

恋愛の「中毒性」のような部分も見事に表現している曲だと思います。

関連記事:Ambréとは / ソフトで繊細なボーカルを持つ魂のメロディメーカー

バックナンバー:最新R&Bを軸にしたプレイリスト「Take It Easy」Vol.34

バックナンバー:最新R&Bを軸にしたプレイリスト「Take It Easy」Vol.33

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