2023年に特にチェックした20曲

年の瀬ということで、今年特に聴いた曲を紹介しておきます。ベストアルバムなんかは多くの音楽有識者の皆様に任せる感じにして、超個人的に「よく聴いたなあ」という(ほぼ)2023年リリースの曲たちになっております。

2020年よりスタートして以来、かなりじんわりとしたペースの本ブログですが、覗きに来ていただいている皆様に大感謝です。今年もありがとうございました。

HIPHOP編

1.Mr Brady, Budamunk – 「Flights」

カリフォルニアのMC、プロデューサーMr.Brady(ミスター・ブラディ)と、日本のビートメーカーBudaMunk(ブダモンク)によるコラボ作『Art』に収録の一曲です。

ど頭のスネアのインパクトと、心地よいギャップを生むシームレスでシルキーなラップが最高でした。1分半にも満たないところが何度も聴きたくなった要因の一つかもしれません。

2.KAYTRAMINÉ – 「Rebuke」

オレゴン州ポートランド出身のラッパーAminé(アミーネ)と、ハイチ系カナダ人のレコードプロデューサーKaytranada(ケイトラナダ)からなるデュオKAYTRAMINÉ(ケイトラミーネ)によるセルフタイトル作品に収録された曲。

ギターのメロディ、コーラス、そしてラップのバランスがバッチリでした。とはいえアルバム全体的によかったなあ。

3.Smoke DZA – 「Painted Houses (feat. Flying Lotus & Conway the Machine) 」

ニューヨークのハーレムのラッパーSmoke DZA(スモーク・ディザ)とロサンゼルス出身のプロデューサーFlying Lotus(フライング・ロータス)のコラボレーションEP『Flying Objects』に収録されていえう曲です。

ラッパーConway the Machineをフィーチャーした不穏な空気漂うイナタ曲。リリックもストリートでの生活、独立性、贅沢なライフスタイル、ドラッグディーリングのリアリティさを反映したもので、ヒリッとする感じがサウンド面と合わせて感じる一曲です。

4.Cordae – 「Two Tens (ft. Anderson .Paak)」

ノースカロライナ州ローリーのラッパーCordae(コーデー)と、カリフォルニア州オックスナード出身のミュージシャンAnderson .Paak(アンダーソン・パーク)のコラボソング。ビートはJ・コールプロデュースだそうです。

アンダーソン・パークのフックが良い味を出していて、ノリがよく、ついつい聴いてしまう一曲でした。

5.Black Milk – 「The Black Surf (feat. Quelle Chris)」

デトロイトのプロデューサー/ラッパーのBlack Milk(ブラック・ミルク)の、8枚目のアルバム『Everybody Good?』に収録。同郷のミュージシャンQuelle Chris(クエール・クリス)をフィーチャーした曲です。

シンセの音色が具合良く溶け込んでいて、不思議と電子音すぎる感じもなく、魅力のある曲でした。

6.Seafood Sam – 「’86 Carolina West」

カリフォルニア・ロングビーチのラッパーSeafood Sam(シーフード・サム)のプロジェクト『Afros In The Wind』に収録の曲。

80年代のグルーヴと温かみのある雰囲気を備えていて、ノリもよく、晴れた日に聴きたいと思う曲でした。

7.Benny Reid, Havoc – 「Temperature’s Rising」

ニューヨークを拠点に活動するサックス奏者で作曲家のBenny Reid(ベニー・リード)が、90年代ヒップホップ名作であるMobb Deep(モブ・ディープ)『The Infamous(1995)』を再構築した一作『The Infamous Live』に収録。

Benny Reid Presents Dconstructed “Temperature’s Rising”

この映像の制作過程からもわかる通りサンプルせず、一から構築して出来上がった作品です。

8.Doja Cat – 「Balut」

Doja Cat(ドージャ・キャット)の最新アルバム『Scarlet』に収録。重低音が響くローファイ・ビートな一曲です。

タイトル「Balut」はフィリピン料理の名前で、Dojaはこの料理が「生きた鳥が食べられていることを象徴している」と説明した上で、タイトル「Balut」を、X(旧ツイッター)の激しいやり取りや有害な環境を表す比喩として用いたそう。

この料理、実際には育ったアヒルの卵で、食べる前にはすでに死んでいることから、フィリピンのリスナー達から「文化を正しく理解していない」と批判を受けたのだとか。[R]

タイトルのあれこれで炎上するのはなんとも意見し難いですが、サウンドやラップはクールなので一票。(これを機にこの料理や文化も知れたのも込みで)

9.Boldy James, RichGains – 「Hunnit Sales (feat. Sir Michael Rocks & Cassie Jo Craig)」

デトロイト出身のラッパーBoldy James(ボルディ・ジェームズ)、プロデューサーRichGainsのコラボソングです。The Cool KidsのメンバーSir Michael Rocksもフィーチャーされ、バックボーカルにCassie Jo Craigという人物も参加。

RichGainsのプロダクションがバチバチにクールなのと、レイドバックなのに疾走感のあるラップが◎でした。

10.Hit-Boy, Devin Morrison – 「NU.WAV」

Hit-Boy(ヒットボーイ)のプロジェクト『SURF OR DROWN』に収録。フロリダ州オーランド出身のシンガー/プロデューサーDevin Morrisonのボーカルの透明感際立つ、スムースラップソングです。染み渡ります。

関連記事:Devin Morrison(デヴィン・モリソン)とは / スムースR&Bの逸材のこれまでを紹介

R&B編

1.Maeta – 「Through The Night (feat. Free Nationals)」

インディアナ州・インディアナポリス出身のR&BシンガーMaeta(マエタ)のアルバム『When I Hear Your Name』に収録。アンダーソン・パークのバックバンドとしても有名なFree Nationals(フリーナショナルズ)とのコラボ曲です。

グッと心に沁みる、エモバラードです。

2.Joey Bada$$ – 「Fallin’」

ニューヨーク・ブルックリンのラッパーJoey Bada$$(ジョーイ・バッドアス)の最新曲。ラッパーと言いつつ、ジョーイの新たな一面を見せたというR&Bよりのバラードです。これは本当にめちゃめちゃ聴きました。

今年は彼の来日公演も行けて、さらにファンになりました。

曲について詳しく深掘ってるので、気になる方はぜひ。

関連記事:Joey Bada$$ – 「Fallin’」を考察&解説 / ジョーイの新たな一面をみせたR&Bソング

3.aimi, EMI MARIA – 「How’s The Weather?」

日本を代表するR&Bシンガーのお二人、aimi & EMI MARIAの夏前にリリースされたシングル。聴くたびに「生き急いでない?」と問われる気がする曲で、良いタイミングで肩のこわばった力、力みを解いてくれます。

自分が作っているプレイリストも「Take It Easy」なので、勝手に自分の中で主題歌にもなっています。笑

4.To Summer, From Cole – 「Audio Hug」

Summer Walker(サマー・ウォーカー)とノースキャロライナ州ファイエットビル出身のラッパーJ. Cole(J.コール)のコラボソング。Jコールからサマーへの祝福の言葉で構成される曲で、Jコールの優しさを感じられます。

サマーだけでなく、プレッシャーを日々感じている人や、苦労している人達にも刺さるような内容だと感じました。

関連記事:Summer Walker & J Cole「To Summer, From Cole – Audio Hug」を考察&解説 / 曲を通じて心のハグを送る歌

5.Muni Long, USHER – 「Hrs & Hrs (Remix)」

グラミー賞の最優秀R&Bパフォーマンス賞を受賞し、最優秀R&Bソング賞にもノミネートされた人気曲、Muni Longの「Hrs & Hrs」のリミックス。R&Bの伝説的シンガーアッシャーがフィーチャーされています。

「I could do this for hours(何時間もこれを続けられる)」とパートナーとの親密な時間の価値を歌う曲です。

関連記事:Muni Long – 「Hrs & Hrs」歌詞を考察&解説 / パートナーとの親密な時間

6.pH-1 — 「LUST (iykyk) (Feat. DeVita)」

韓国を拠点に活動する韓国系アメリカ人ラッパーpH-1(ピーエイチワン)と、韓国の歌手DeVita(デヴィータ)のコラボソング。pH-1の最新作『POP OFF』に収録されています。

歌詞的には昼ドラ感のある浮き浮きな内容で、しかしながらそれがまた人間臭く、爽やかなサウンドとのギャップが不思議と病みつきになってしまった一曲です。

軽く内容に触れているので気になる方はこちらの記事をどうぞ。

関連記事:最新R&Bを軸にしたプレイリスト「Take It Easy」Vol.40

7.Amaria – 「Day by Day」

テキサス州ダラス/フロリダ州タンパにルーツを持つシンガーAmaria(アマリア)の曲。彼女の歌はとにかく聴き心地が良くて最高です。今年もたくさん耳がお世話になりました。

関連記事:Amaria / ヴィヴィッド&スムースなR&Bシンガーを紹介

8.Kiana Ledé – 「Damage」

アリゾナ州フェニックス出身、LAを拠点とするシンガーKiana Ledé(キアナ・レデ)の2ndアルバム『Grudges』に収録の一曲。「傷つきたくない」という防衛反応を歌った恋愛ソングです。

切なげなR&Bとして今年一番聴いた曲かも知れません。

9.Terrace Martin – 「Damage (feat. Brandee Younger & Derrick Hodge)」

ダメージ繋がりで。LAを拠点に活動している、グラミー賞ノミネートされたアーティスト/プロデューサーのTerrace Martin(テラス・マーティン)のプロジェクトからの一曲。シンガーH.E.R.のデビューアルバム『Back of My Mind』のセカンドシングル「Dmage」のカバー曲です。

これもめっちゃ聴いた、、。素晴らしすぎて言うことありません。

関連記事:H.E.R. – Damageを考察&解説 / 当たり前の存在と思ったとき起こる痛み

10.SZA – 「Snooze」

厳密には2022年のアルバムに収録されていますが、今年シングルで改めてリリースされていたので入れさせてください。

現代最高峰のシンガーの一人、SZAのセカンドアルバム『SOS』に収録。もうこの曲は何回聴いたか計り知れないですね。そしてこれからも聴き続ける名曲です。

関連記事:SZAの「Snooze」を考察&解説 / 深い困難をも乗り越える愛情

関連記事:SZA 『SOS』を紹介 / 怒りと脆弱性の間に見える本来の姿

Terrace Martin – Snooze

そして先ほど「Damage」のカバーで絶賛したTerrace Martinの「Snooze」カバー。これも死ぬほど聴きました。必聴です。。

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