【50選】おすすめR&Bを紹介 / 90sから最新曲まで

約15年間ダンサーとして活動してきた筆者が、これまでに培った聴覚・嗅覚をフル活用し、厳選したおすすめのR&Bを50曲紹介します。

90年代のものから、最新のものまで、時代に関係なく選びました。またメジャーヒット、マイナーソング関係なく、確実におすすめできる曲だけ集めたので、是非お立ち寄りいただけると幸いです。

(※今回選んだ曲の中には、ヒップホップテイストの強いものや、ソウル、ネオソウルなどの要素のある曲も含みます。その点はご了承下さい。)

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また、本50選はSpotify、Apple Musicにてプレイリストにもまとめているのでご活用ください。

Contents

1.TEEDRA MOSES – Be Your Girl

リリース:2004年
収録作品:『Complex Simplicity』

ルイジアナ州ニューオーリンズ出身のシンガーTEEDRA MOSES(ティードラ・モーゼス)の2004年のアルバム『Complex Simplicity』の一曲目にして人気曲。Ahmad Jamal「The Awakening」のサンプリングメロディから始まる感じ、最高です。

2.Devin Morrison – L.O.V.E

リリース:2019年

オーランド生まれのシンガーソングライター/プロデューサーのDevin Morrison(デヴィン・モリソン)の2019年の一曲。日本にも関わりの深いアーティストであり、日本で活動するFitz Ambro$eやBudamunkらとも親交の深い人物。

彼の曲は基本間違いないのですが、「L.O.V.E」は彼を初めて知った曲でもあり、大好きなのでセレクト。

3.Brandy – I Wanna Be Down (feat. Queen Latifah, Yo-Yo & MC Lyte)

リリース:1994年
収録作品:『The Best of Brandy』

ミシシッピ州マッコンブで生まれ、カリフォルニア州カーソン育ちのシンガーソングライターBrandy(ブランディ)の1994年の名曲「I Wanna Be Down」のリミックス。

原曲も素晴らしいのですが、ラッパーのMC Lyte、Queen Latifah、Yo-Yoらのラップとリミックスされたトラックがクールで、ブランディのビューティーな歌声がマッチする感じが◎です。

4.Tamia – So Into You

リリース:1998年
収録作品:『Tamia』

オンタリオ州ウィンザー出身のシンガーTamia(タミア)の代表曲であり、ミドルテンポR&Bの代表曲だと思います。

後に多くのアーティストたちがカバーする曲でもあって、ずっと愛され続ける名曲なんだろうなと感じます。何度聴いても飽きないですね。

5.Fabolous ‎- Into You ft. Ashanti,Tamia

リリース:2003年
収録作品:『Street Dreams』

ラッパーのFabolous(ファボラス)の2枚目のアルバム『Street Dreams』に収録。ニューヨークのシンガーAshanti(アシャンティ)と、先ほど紹介したシンガータミアをフィーチャーしています。

聴いてお分かりの通り、タミアの「So Into You」がベースになった曲で、ビルボードホット100チャートで4位というスマッシュヒットを記録。

このリバイバルは2000年代独特の雰囲気もあって好きです。

6.SWV – Love Like This

リリース:1997年
収録作品:『Release Some Tension』

ニューヨーク出身の3人組ガールズグループSWV(エス・ダブリュー・ブイ)の、2ndアルバム『Release Some Tension』に収録の一曲。

曲調でわかる人にはわかると思うのですが、Lil kimの「Crush On You」を彷彿とさせる曲で、当時はよく比較対象になったとか。そこに賛否はあったようですが、個人的には「賛」なのは間違いなく、SWVの歌・音色あっての唯一無二の一曲だなと思います。

関連記事:【Back to 90s】SWVのアルバム『Release Some Tension』を紹介

7.Mary J Blige – Mary Jane (All Night Long)

リリース:1995年
収録作品:『My Life』

「R&Bの女王」Mary J Blige(メアリー・J・ブライジ)の代表曲。Mary Jane Girlsの「All Night Long」や、Teddy Pendergrassの「Close The Door」など、70~80年代の名曲をサンプリングした曲。過去のメロディを活かしつつも、上品さがあって、R&Bのスタンダードを示した曲だと思います。

ちなみにこの曲のSoul Power Remixも最高なので是非聴いてみてください!

8.Faith Evans – Ain’t Nobody

リリース:1995年
収録作品:『Faith』

長年のキャリアと実績を持ち、世界中で2000万枚以上のレコードを売り上げた歌姫Faith Evans(フェイス・エヴァンス)のデビュースタジオアルバム『Faith』に収録された曲です。

音色で惹きつけられて、最初のヴォーカルで完全に取り込まれる一曲。優しい曲ですが、トラックもしっかり芯があってバランス最高です。

9.Brownstone – If You Love Me

リリース:1994年
収録作品:『From the Bottom Up』

1990年代半ばに活躍した、ロサンゼルスのガールズグループBrownstone(ブラウンストーン)の代表曲です。R&Bグループの代表格であるTLCの名曲「Creep」と肩を並べた曲で、間違いなく歴史に残る一曲だと思います。

ヒップホップヘッズの方たちは、ラッパーのCraig MackをフィーチャーしたStreet Vibe Remixも要チェクです。

10.Janet Jackson – Got ‘Til It’s Gone

リリース:1997年
収録作品:『The Velvet Rope』

TLC、アリーヤ、ビヨンセ、ブリトニー・スピアーズ、リアーナといったスターへ影響を与えたスーパースターJanet Jackson(ジャネット・ジャクソン)の6枚目のアルバム『The Velvet Rope』に収録。伝説的ヒップホップグループA Tribe Called QuestのラッパーQ-Tipをフィーチャーした曲です。

1996年、8000万ドル(約80億円)の契約という、当時の史上最大レコーディング契約結んだ過渡期にいたジャネット。『The Velvet Rope』の制作時期は、うつ病に苦しんでいた時でもあったそう。

「この曲を歌うことは、ずっと昔に埋めた痛みを掘り起こすことでもあるんだ。」といい、この曲を書いて、歌うことが自身のセラピーになったのだとか。

11.Boyz II Men – Vibin’

リリース:1995年
収録作品:『II』

ペンシルベニア州フィラデルフィア出身のボーカル・グループBoyz II Men(ボーイズ・II・メン)の1994年のアルバム『II』に収録された曲です。

この曲はサビのコーラスが基点になっていると思うのですが、そのサビが生かされたリミックス(Treach、Craig Mack、Busta Rhymes、Method Manをフィーチャー)があるのも好きな理由です。

12.Jodeci – Come & Talk To Me (Radio Remix)

リリース:1991年
収録作品:『Come & Talk To Me (Single)』

ノースカロライナ州シャーロットで結成されたR&BグループJodeci(ジョデシ)のデビューアルバム『Forever My Lady』に収録の曲のリミックス。ショーン・”パフ・ダディ”・コムズ(現Diddy)によってプロデュースされた曲です。

Diddyは、「ブルシー・Bと キッド・カプリのミックステープに影響されて、ヒップホップのビートにR&Bのアカペラをブレンドするというアイデアが浮かんだ」といい、EPMD「You’re a Customer」という曲が元になっています。

13.B2K – Why I Love You

リリース:2002年
収録作品:『B2K』『Pandemonium!』

2000年代に活躍したロサンゼルスのボーイズグループB2K(ビー・ツー・ケイ)のセルフタイトルデビューアルバムのサードシングル。B2KのR&Bといえばコレ!っていうイメージの曲で、僕自身が買った初めての洋楽のアルバムが『B2K』だったので、個人的思い入れも深い曲です。(それを置いといてもバッチリだと思う)

レイカーズのユニフォームを着てバスケしてカッコつけたり、青春恋愛模様が垣間見えるのが印象的なMVにも注目で、LAのシンガーJhene Aikoの若い頃の姿も確認できます。

ダンス映画『ユー・ガット・サーブド』世代には刺さるR&Bです。

14.Marques Houston – That Girl

リリース:2003年
収録作品:『MH』

ロサンゼルスのシンガーMarques Houston(マーカス・ヒューストン)のデビューソロアルバム『MH』に収録。この曲はもともとNe-Yoがソングライティングに関わっていた曲で、彼が歌う予定だった曲なのだとか。

そう言われてみると、如実にNe-YoのDNAを感じられる一曲。いずれにせよバッチリな曲であることは変わりなく、2000年代の名曲の一つであります。

15.Chris Brown – Young Love

リリース:2005年
収録作品:『Chris Brown』

現在進行形で最も支持を集めるR&Bシンガーの一人、Chris Brown(クリス・ブラウンの)デビューセルフタイトルアルバム『Chris Brown』に収録。文字通りの、10代の純真な恋愛ソングです。

この曲のライブパフォーマンスがまた至高です。まだ16歳というゲキ若い彼を見られます。高まって途中ダンスが入っちゃう感じも◎。

16.H.E.R. – Damage

リリース:2020年
収録作品:『Back of My Mind』

カリフォルニア州ヴァレーホ出身のシンガーH.E.R.(ハー)のデビューアルバム『Back of My Mind』に収録された人気曲です。この曲は、大切な人があなたのことを「当たり前の存在」と思ったとき起こる「ダメージ」について歌った歌。

Herb Alpertの1987年の曲「Making Love In The Rain」という間違いないサンプリング素材が元ネタとなっている曲でもあります。

H.E.R.についてや、アルバム『Back of My Mind』について、深掘りした記事があるのでこちらも是非。

関連記事:H.E.R. / 匿名でデビューした若きR&Bアイコンの正体

関連記事;H.E.R.のデビューアルバム『Back of My Mind』に込められた想いとは

17.Daniel Caesar & H.E.R. – Best Part

リリース:2017年
収録作品:H.E.R.『H.E.R.』/Daniel Caesar『Freudian』

先ほどご紹介のH.E.R.と、カナダのシンガーDaniel Caesar(ダニエル・シーザー)とのコラボソングです。第61回グラミー賞「ベストR&Bパフォーマンス賞」を受賞した曲で、「Best Part(ベストパート)」という文字通り最高のパートナーについて歌った歌です。

めちゃくちゃエモく、鳥肌1000パーセントの極上しっとりソングです。

関連記事:質感のある歌声を持つカナダのシンガー「Daniel Caesar(ダニエルシーザー)」を紹介

18.Daniel Caesar – Get You ft. Kali Uchis

リリース:2017年
収録作品:『Freudian』

続いてダニエルシーザーがバージニア州アレキサンドリア出身のシンガーソングライター、Kali Uchis(カリ・ウチス)をフィーチャーした一曲。第60回グラミー賞の「ベストR&Bパフォーマンス賞」にノミネートされています。

カリ・ウチスとのケミストリーによって、かなり甘甘な一曲に仕上がっています。ダニエルシーザーの歌唱力を堪能するのにもってこいの曲です。

19.Ella Mai – Boo’d Up

リリース:2018年
収録作品:『Ready』/『Ella Mai』

イギリス・ロンドン出身のシンガーソングライターElla Mai(エラ・メイ)の人気曲です。

US Billboard Hot 100では5位を獲得。第61回グラミー賞(2019)の「ベストR&B賞」と「最優秀楽曲賞」にノミネートされ、「ベストR&B賞」は見事受賞を果たしました。

現代R&B史に確実に刻まれている一曲です。

関連記事:Ella Mai(エラメイ) / 若くしてグラミー賞を獲った気鋭のR&Bシンガー

20.Mahalia – Square 1

リリース:2019年
収録作品:『Love and Compromise』

イギリスはレスター出身のシンガーソングライターMahalia(マへリア)のデビュー・アルバム『Love and Compromise』のエンディングを飾る曲。

マヘリアの特徴の一つだと個人的に感じている、「メランコリックさ(「もの悲しげ」な雰囲気のようなもの)」もありつつ、心地よい音楽としても昇華しているのが凄いと感じる一曲です。

関連記事:Mahalia(マへリア)とは / イギリス出身のサイコ・アコースティック・ソウルアーティスト

21.Beyoncé – Me, Myself and I

リリース:2003年
収録作品:『Dangerously in Love』

女王Beyonce(ビヨンセ)のソロデビューアルバム『Dangerously in Love』のサードシングル。

元々「デスティニーズ・チャイルド」というグループで活動していた彼女が初のソロ作として作ったのが『Dangerously in Love』で、よりパーソナルな内容となった作品だったそう。

「Me, Myself and I」でビヨンセは浮気性のボーイフレンドについて歌い、「独立心」や「自立心」といった強い女性像をイメージさせた一曲です。

22.TLC – Diggin’ On You

リリース:1995年
収録作品:『CrazySexyCool』

90年代のアメリカにおける代表的なガールズグループTLC(ティー・エル・シー)のセカンドアルバム『CrazySexyCool』の4thシングル。

ポップだけどバラード色があって、彼女たちのボーカルをはじめ、ギター、ドラム、シンセなどの楽器のオーケストラ感もたまらないです。なんといってもMVの三人のノリが色気もあるしカッコ良すぎるのも◎。

この曲の「Soulpower Remix」も最高なので是非。

23.Aaliyah — Old School

リリース:1994年
収録作品:『Age Ain’t Nothing But a Number』

「R&Bのプリンセス」とも称されたニューヨーク出身のシンガーAaliyah(アリーヤ)のデビューアルバム『Age Ain’t Nothing But a Number』に収録。

個人的にも好きなThe Isley Brothersの「Between the Sheets」をサンプリングしたメロディアスソングです。

24.Keyshia Cole – Love

リリース:2006年
収録作品:『The Way It Is』

カリフォルニア州オークランド出身のシンガーKeyshia Cole(キーシャ・コール)のデビューアルバム『The Way It Is』の4枚目のシングルカット。

アルバムでの最大ヒットともなった曲で、文字通り「愛」を強く推す歌であり、心動かされる至極のバラードです。

25.Blackstreet – Good Lovin’

リリース:1996年
収録作品:『Another Level』

「ニュージャックスウィング」というジャンルの創始者とも言われるテディ・ライリーが所属するニューヨークのR&BグループBlackstreet(ブラックストリート)のセカンドアルバム『Another Level』に収録。

たくましいビート感と、メロウさ、トークボックスとのグラデーションが最高です。

26.Guy – Goodbye Love

リリース:1988年
収録作品:『Guy』

80年代後半から90年代初頭にかけて活躍したヒップホップ、R&B、ソウルグループGuy(ガイ)のセルフタイトルデビューアルバムに収録。

テディ・ライリーがBlackstreet以前に活動していたグループでり、本曲もテディ・ライリープロデュース。爽やかで心地よい一曲です。

27.Soul For Real – Candy Rain

リリース:1994年
収録作品:『Candy Rain』

ニューヨーク州ワイアンダンチ出身のR&BグループSoul For Real(ソウル・フォー・リアル)のナンバーワンヒットソング。全米R&Bチャートで3週間1位を記録し、当時マドンナの曲と競り合っていた曲でもあります。

90年代R&Bの名曲中の名曲です。

28.Destiny’s Child – Girl

リリース:2005年
収録作品:『Destiny Fulfilled』

Beyonceが在籍していたガールズグループ、Destiny’s Child(デスティニーズ・チャイルド)の5枚目のアルバム『Destiny Fulfilled』に収録のメロディアスな一曲。

9th Wonderという有名なヒップホッププロデューサーがプロデュースした曲としても知られていて、彼が制作に携わったのはアルバム中「Girl」「Game Over」「Is She The Reason」の三曲。その中でも「Girl」「Game Over」は実際にサンプル(元ネタになる楽曲)を持ち込んで、セッションしながらできた曲なのだそうです。

29.Robert Glasper – Afro Blue Feat. Erykah Badu, Phonte (Afro Blue (9th Wonder’s Blue Light Basement Remix)

リリース:2012年
収録作品:『Black Radio Recovered: The Remix EP』

ヒューストン出身のアメリカ人のジャズ・ピアニスト/プロデューサーのRobert Glasper(ロバート・グラスパー)のEP『Black Radio Recovered: The Remix EP』に収録。

グラミー賞を受賞した彼のアルバム『Black Radio』に収録された「Afro Blue」の9th Wonderリミックスで、もともとフィーチャーされていたシンガーのErykah Baduに加え、ラッパーのPhonteもフィーチャーされています。

ジャジーで質感のある、渋かっこいい一曲です。

30.112 – Cupid

リリース:1997年
収録作品:『112』

ジョージア州アトランタ出身のR&Bグループ112(ワントゥエルブ)のセルフタイトルデビューアルバムからの3枚目のシングル。ビルボードホット100チャートで13位、ホットR&B/Hip-Hop Songsチャートで2位を記録しています。

本記事で紹介するR&Bのなかでも静かで、特に甘さのあるラブソングだと思います。

31.Tony! Toni! Tone! – It Never Rains (In Southern California)

リリース:1990年
収録作品:『The Revival』

カリフォルニア州オークランドのバンドTony! Toni! Tone!(トニー・トニー・トニー)の代表曲。1990年のビルボードホットR&Bシングルチャートで2週間1位を記録したヒットソングです。

南カリフォルニアにいる恋人を想う歌で、「It never rains in Southern California(南カリフォルニアには雨が降らない)」というフレーズは、ロサンゼルスがチャンスの土地であり、音楽ビジネスのビギナーにとって確実な場所であることを暗に示しているのだとか。

32.Keith Sweat – Twisted

リリース:1996年
収録作品:『Keith Sweat』

ニューヨークのシンガーソングライター/プロデューサーのKeith Sweat(キース・スウェット)のセルフタイトルの5thアルバムに収録の一曲。ビルボード・ホットR&Bシングル・チャートで3週間1位。ビルボード・ホット100チャートでは2位を獲得し、彼の代表曲でもあります。

R&BグループのKut Kloseがボーカルフィーチャーされていて、その歌声がまた良きです◎。

33.Jill Scott – One Time

リリース:2001年
収録作品:『Jill Scott Collaborations』/『Experience: Jill Scott 826+
Jill Scott』

シンガーソングライターのほか、女優としても活躍する現代ソウル/R&Bの立役者Jill Scott(ジル・スコット)と、ニュージャージーのシンガーEric Roberson(エリック・ロバーソン)のコラボレートソング。

曲自体は目立ってないと思うのですが、ロートーンでクールでオシャレなのが好きなのと、二人のセッション感がたまらん一曲です。

34.Erykah Badu – Window Seat

1990年代から2000年代にかけて生まれた「ネオソウル」というサブジャンルの草分け的存在であるシンガーソングライターErykah Badu(エリカ・バドゥ)のアルバム『New Amerykah Part Two (Return of the Ankh)』のリードシングルです。

エリカ・バドゥ節全開のローテンポ・バラード。この曲では「自分の成長や自由、進化を妨げる何層もの皮膚や悪魔から自分を解放すること」を歌っているのだとか。

35.D’Angelo – Me And Those Dreamin’ Eyes Of Mine

リリース:1995年
収録作品:『Brown Sugar』

バージニア州リッチモンド出身のミュージシャンD’Angelo(ディアンジェロ)のデビューアルバム『Brown Sugar』に収録のメローソング。

この曲はリッチモンドのベッドルームスタジオで制作した曲のひとつだそうで、Jay DeeやDJプレミア、エリック・サーモンといったヒップホップのプロデューサーがリミックスしているのが好きなポイントでもあります。

中でもエリックサーモンがラッパーのRedmanを起用しリミックスした「Def Squad Remix」が良いので是非。

36.Ari Lennox – GOAT

リリース:2106年
収録作品:『PHO』

ワシントンDC出身のシンガーソングライターAri Lennox(アリ・レノックス)のEP『PHO』に収録。

Steve Grayの「Beverly Hills」という曲をサンプリングしている曲で、スローテンポですがノリの良いトラックと、アリ・レノックスの歌声が絶妙にマッチするグッドソングです。

関連記事:Ari Lennoxとは / 新時代のソウルヴァイブスを持つシンガー

37.Amerie, Trey Songz – Pretty Brown

リリース:2009年
収録作品:『In Love & War』

ワシントンD.C.のシンガーAmerie(エイメリー)と、バージニア州ピーターズバーグのシンガーTrey Songz(トレイ・ソングス)のコラボ曲です。

エイメリーの4枚目のスタジオ・アルバム『In Love & War』からのサード・シングルで、Mint Conditionの1991年のヒット曲「Breakin’ My Heart」のリメイクです。こちらもめちゃ良いので気になる方は是非聴いてみてください。

38.Amber Mark – Put You On ft. DRAM

リリース:2018年
収録作品:シングル

テネシー州生まれのシンガーソングライターAmber Mark(アンバー・マーク)2018年のシングルで、バージニア州を拠点とするラッパーDRAMとのコラボ曲。

90年代のクラシックR&Bとニュージャックスウィングを取り入れたと言われる曲で、バウンシーでアップビート、心も踊るバッチリなR&Bです。

39.Joyce Wrice- 「On One」Ft. Freddie Gibbs

リリース:2021年
収録作品:『Overgrown』

日本にもルーツを持つ、カリフォルニア州チュラビスタ出身のシンガーソングライターJoyce Wrice(ジョイス・ライス)
のファーストアルバム『Overgrown』に収録。インディアナ州ゲーリー出身のラッパーFreddie Gibbs(フレディ・ギブス)をフィーチャーしています。

MVを見ての通りバッチリ踊れる曲で、気分が持ち上げられるR&Bです。来日公演でもこの曲を歌っていましたが、しっかり体を揺らされました。

関連記事:Joyce Wrice(ジョイスライス) / 艶やかな歌声を持つ日系R&Bシンガー

40.UMI – everything will be alright

リリース:2022年
収録作品:『Forest in the City』

日本にルーツを持つシンガーとしてもう一人外せないのがワシントン州シアトル出身のUMI(ウミ)です。

この曲は彼女初となるフルアルバム『Forest in the City』に収録された曲で、ところどころ日本語もささやいている爽やかでエモーショナルな一曲。

アルバムは「都会のノイズに疲れた現代人を癒す音のオアシス」のようなものをリスナーに届けたいという想いがあるそうなのですが、この曲がまさにそれだと思いました。 

関連記事:UMIとは / 日本人と黒人のアイデンティティをあわせ持つシンガーの魅力

41.Donnie Trumpet & the Social Experiment – Sunday Candy

リリース:2015年
収録作品:『Surf』 by Donnie Trumpet & the Social Experiment

シカゴのラッパーChance the Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)のバンドThe Social Experiment(ザ・ソーシャル・エクスペリメント)の楽曲です。

チャンスのおばあちゃんへの愛や敬意が込められている曲で、一家の大黒柱のグランマに向けた讃歌です。

ゴスペルを基礎とするチャンスのハートフルなボーカルが最高にマッチしていて、ハッピーだけどどこか泣けてくるような、感情が動かされる曲です。

ちなみに2021年から放送されているホンダのCMにも起用されていてビビりました。

関連記事:チャンス・ザ・ラッパー(Chance The Rapper)を紹介 / 経歴からリリースアルバムまで

42.Jay Rock – Redemption ft.SZA

リリース:2018年
収録作品:『Redemption』

ロサンゼルスのラッパーJay Rock(ジェイ・ロック)と、ミズーリ州セントルイス出身のシンガーSZA(シザ)のコラボソング。二人はケンドリックラマーなどが所属するLAの音楽レーベル「TDE」のレーベルメイトです。

ジェイ・ロックの2016年に起きたバイクでの瀕死の事故を基点に描かれたこの歌は、どこか物悲しく哀愁と緊張感が混ざり合う一曲。ラップがメインですが、SZAのヴォーカルやメロディアスなサウンドが秀逸なので、セレクトしました。

ちなみにケンドリック・ラマーも実はコーラスで参加しています。

43.SZA – The Weekend

リリース:2017年
収録作品:『Ctrl』

先ほどと同じくSZAのアルバム『Ctrl』に収録された曲で、男性をタイムシェアリングするという、一人の男性に対して3人の女性についてを歌っった歌です。

テーマが秀逸なのもしかり、彼女のメランコリーに歌い上げるボーカルスキルに脱帽します。

関連記事:SZA(シザ)とは / 情緒溢れるカジュアルなリリシストシンガー

44.CHIKA – SONGS ABOUT YOU

リリース:2020年
収録作品:『INDUSTRY GAMES』

アラバマ州モンゴメリー出身のラッパーCHIKA(チカ)のEP『INDUSTRY GAMES』に収録の一曲。ラッパーと言いながら、歌も素晴らしく、ラップと歌をシームレスに行き来するスタイルに引き込まれます。

このハートフルな雰囲気と、黄昏ムードが最高です。

45.Jenevieve – Baby Powder

リリース:2020年
収録作品:『Division』

マイアミ出身のシンガーJenevieve(ジェネビーブ)のデビューアルバム『Division』に収録。Jenevieveのキャリアの2ndシングルでもあり、彼女の人気を押し上げた一曲でもあります。

「Baby Powder」に限らずなのですが、独特の柔らかさやエモさが唯一無二で、どこかノスタルジックな雰囲気も◎です。

関連記事:「Baby Powder」で一躍有名になったメロディアスなシンガーJenevieveを紹介

46.Sabrina Claudio – Impersonator

リリース:2022年
収録作品:『Based On A Feeling』

フロリダ州マイアミ出身のシンガーSabrina Claudio(サブリナ・クラウディオ)のアルバム『Based On A Feeling』に収録。初めて聴いたときに衝撃を受けた曲です。

というのも、とろけるようなボーカルと、神秘的な官能さ(下品な意味ではない)に惹かれたからです。とかく洗練されたR&Bだと思いました。

47.amin – Daydream

リリース:2018年
収録作品:シングル

本記事唯一のコリアンR&B。韓国のシンガーamin(アミン)のシングル。韓国のラッパーで、音楽レーベル「8BallTown」のファウンダーでもあるKirin(キリン)の別名「PUFF DAEHEE(パフ・デヒ)」のラップがフィーチャーされた一曲です。

ピアノのラインが特徴的なサウンドとaminのボーカルが素晴らしく、閑やかな雰囲気も◎。

48.Jhené Aiko – Stay Ready (What A Life) ft.Kendrick Lamar

リリース:2013年
収録作品:『Sail Out』

ロサンゼルスのシンガーJhene Aiko(ジェネイ・アイコ)と、同じくロサンゼルスのラッパーKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)のコラボソング。後半の「What A Life」と二部構成になっています。

「Stay Ready」はパートナーとの親密な関係についてを表現した歌で、ジェネイ・アイコの癒しボーカル&ケンドリックの囁くラップがケミストリーする一曲です。

関連記事:Jhene Aiko(ジェネイ・アイコ)とは / 誠実な歌声で魅せるヒーリングシンガー

49.Sinead Harnett – Stickin’ (feat. Masego & VanJess)

リリース:2020年
収録作品:『Ready Is Always Too Late』

イギリス出身で現在はLAを拠点にするシンガーSinead Harnett(シニード・ハーネット)と、ナイジェリア系アメリカ人のR&BデュオVanJess、ジャマイカのキングストン生まれバージニア州のニューポートニューズ育ちのシンガーMasegoをフィーチャーした曲です。

トラックもバッチリだし、近年活躍する3アーティストの歌声を堪能できる豪華な一曲です。

関連記事:イギリス出身LA在住のシンガー「Sinead Harnett(シニード・ハーネット)」を紹介

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関連記事:「トラップ・ハウス・ジャズ」というオリジナルジャンルを確立したシンガーMasegoを紹介

50.SWV – Right Here (Human Nature Radio Mix)

リリース:1993年
収録作品:『It’s About Time』/『Free Willy: Original Motion Picture Soundtrack』

最後はもう一度SWVが登場。デビューアルバム『It’s About Time』に収録された曲で、1982年のマイケル・ジャクソンの曲「Human Nature」をサンプリングしたリミックスバージョン。

93年に最も成功したR&B曲の1つで、歴史に残る名曲R&Bです。時を超え、最近でも三人揃ってライブパフォーマンスを披露しています。会場の雰囲気をみてもこの曲がどれだけ愛されているかが分かると思います。ので是非!

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